作品紹介
本作は、普段表舞台に登場することのないバックステージで働く舞台スタッフの奮闘を、心弾む音楽に乗せて送るオリジナルミュージカル。いわゆる“バックステージもの”は役者を中心に舞台裏のドタバタが繰り広げられますが、本作は新人とベテラン二人の“舞台監督”を軸に展開します。

ガランとした素舞台に大道具のセットが組まれ、照明、音響、衣裳、制作、小道具、演出部と、各セクションのスタッフが本番に向かっていく姿を余すところなくご覧いただける、前代未聞の“舞台メイキング”ミュージカルです。

トラブル続出、すったもんだの挙げ句についに幕が開き、感動の大フィナーレ! ……かと思いきや、本作がさらにユニークなのは、幕が降りてから“バラシ”と呼ばれる劇場撤収作業までが描かれること。「そんなのドラマになるの?」と思われがちですが、心配はご無用。客席から観ているだけでは到底想像のつかない舞台制作のスタッフワーク、誇りをもって舞台を支え、愛する人々の群像劇が本格的ミュージカルとして描かれます。

お客さまからのエールにお応えしての再演です。どうぞ、お見逃し無く。
“劇場愛に満ちた群像劇”
装置をばらす作業を華麗なダンスに発展させるなどのショーアップや名作のパロディも豊富。(中略)劇場への愛に満ちた秘話が明かされる終盤まで引き込まれる。首都圏の劇場不足がニュースになり、その重要性が注目される今、多くの人に見て欲しい舞台だ。
――2015年11月18日 読売新聞 2015年初演時劇評より
“人生に重なる 裏方の世界”
裏方を主役にして、観客が見ることはない舞台の仕込からバラシまで見せるというラサール石井の「夢」はだれにも理解されなかった。しかし、幕を開けたこれは、オリジナルミュージカルとしては出色の仕上がりだ。一見を勧めたい。
――2015年11月19日朝日新聞 2015年初演時劇評より
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あらすじ
ミュージカルファンなら誰もが知る”あの名作”が1000回目の公演を終え、華々しく終了する、はず…だった。
しかし、主演俳優の鶴の一声で、某地方都市の古い劇場で1001回目を上演することに!

さあ、現場はてんやわんや。舞台美術は廃棄済み、スタッフの人手も足りない、キャストのスケジュールも押さえていない…、さらに、舞台の総指揮を執るのはこの作品が初めて、という新人舞台監督!とんでもない条件の中でもスタッフたちは必死に幕を開けようと奮闘する。幸か不幸か、チケットは完売、つまり観客が待っている!!

舞台本番当日、新米“舞台監督”のデビュー作は問題山積!
果たして幕は無事に開けられるのか…。